結露1

結露の発生は、皆さんご承知の通りですが、今の時期に一番身近に見られる現象です。その現象は、各家庭で暖房をして、室内が摂氏20度、湿度が50%になっていた部屋が、その室内の空気を、アルミサッシの単板ガラスを通して、外の冷たい空気で冷やされると、室内側ガラスに水滴が付きます。これが「結露」の現象です。

毎日、毎日窓ガラスを拭いたり、ひどい時はカーテンがガラスにへばりつき、ひどくなると黒カビが発生して、その清掃はやったことのない人には理解できないでしょう。カビの発生はダニの生殖を促進し、小児ぜんそく等の不健康の元凶が「結露」です。

結露が発生しなければ、アトピー、喘息、アレルギーが抑制できるので、発症しにくくなるんです。アトピーの原因はカビ。喘息とかアレルギー、化学物質過敏症も、そういう原因を吸い込んでいるから、発症します。

吸い込まない空間の中にいると症状が出なくなる。花粉症の人も、この家に入ると30分でぴたっと止まる。それがクリリエイト住宅で作っている世界水準の家なんです。

 

相談したい時はどうしたらいいの?

結論から申し上げます。防ぐことは出来ます。又、極論で言いますと、これから新築される住宅で、「結露」する住宅は欠陥住宅といっても言い過ぎではないと思います。それでは、どういうサッシを窓、玄関等の開口部に使用したら良いのでしょうか?

樹脂サッシや木製ドアで、ペアガラス(複層ガラス)を使い、空気層が12mm以上の物をお使い下さい。熱が一番逃げるのは、開口部(窓、玄関戸等)です。予算的に余裕があれば、トリプルガラスを使うことをお薦めいたします。
重要:間違っても、外側アルミで、内側樹脂のサッシ(通称アルプラサッシ)は結露しますから避けて下さい。

呉々も熱伝導率の値が大きい(熱が伝わりやすい)アルミサッシは避けて下さい。
二重サッシだから大丈夫です、ペアガラスだから「結露」はしませんと言うセールスマンが居るようですが、信じてはいけません。

必ず「結露」します。

ガラスも単板ガラスやガラスが二重になっている二重サッシでは「結露」しますので、必ずペアガラス(複層ガラス)で空気層が12mmのものを使用する事です。

以上サッシの性能を比較する値に熱貫流係数(k値)と言うものがあります。
この値はハウスメーカーやビルダー、工務店のセールスマンに聞くか、カタログを請求すると書いてありますので、それを見てお調べ下さい。

今回の一口アドバイス
樹脂サッシで、ペアガラスを使ってるのに、結露すると言う方を、時々見かけますが、同じ部屋の中でも、温度差のある所があると結露します。

室温20度、湿度50%の部屋で、窓にあるカーテンが下まで垂れ下がり、空気が廻らず、窓際が露点温度以下になっていたり、和室の障子を閉め切り、空気が廻らず、窓際が露点温度以下になっている場合は結露しますので、カーテンをする場合は窓にも、空気が廻るように、下まで下げないで、床から1~2cm位の隙間を作るようにして下さい。

和室の障子も閉め切らないで、柱と障子の間に両側1~2cm位の隙間を作って障子戸をしめるようにして下さい。
要は、家の中に温度差を作らないと言うことが、一番大切なポイントです。

 

結露2

壁の中も結露するの?

先ずは、下の写真からご覧下さい。

怖いですね~。壁の中は!断熱施工を謝ると大変な事になります。

今回の一口アドバイス
施工の難しいグラスウールは避けた方が良いと思います。

 

換気1

今回からは換気についてお話しさせて頂きますが、その前に大変重要なことがありますので、ちょっとかたい話になりますがお付きあい下さい。

快適な住空間を創り、驚くほど冷暖房費の安い住宅を創る為には、2種類の熱損失を防止する為の処置が必要です。

  • その一つは熱の伝導を防止する為の処置です。
  • もう一つは、外皮の気密化で、隙間風による漏気熱損失の防止対策です。

この二つの対策は住宅の省エネルギー化に大きく影響をもたらすばかりでなく、室内空気の清浄化の方法である計画換気の性能と深く関わりを持つ為、1棟毎の気密試験実施(気密測定)による気密性能(隙間相当面積C値=0.7c㎡/㎡以下=庄内地方のように風の強い地域でも、隙間風による影響を受けない値)の品質確認が絶対必要となります。

外皮の気密化という処置は、風によって生じる隙間風が室内の温熱環境や空気質を乱す為、家の中に流入しないように「通気止め」という工夫をしなければなりません。透湿防風膜(シート)の使用や間仕切り壁の上下、隙間風が出入りする箇所には「通気止め」を行わなければなりません。

この様に、きちんとした住宅の省エネルギー化を図る為には、至る所での隙間風(=漏気熱損失)が生じるような住宅の作り方を根本から考え直さなければならないのです。

今回の一口アドバイス
設計通りの計画換気をする為には、漏気熱損失を防ぐ「気密処理」「通気止め」が重要です。住宅の省エネルギー化(オール電化で電気料のかからない家を創る為には、熱の伝導を防止する「外皮の断熱化」)も上記2項目と同等に重要です。

 

換気2

室内を流れる自然換気と計画換気の気流の流れる形は全く違います。風は何も障害のない時には、風向きと風速に比例して風圧力という力を持って進みます。
ところが、住宅という障害物にぶつかりますと、風は自然現象として「風の上流側の壁だけではなく、風の上流側に位置する外皮(外に面する壁)の隙間から外気を押し込み、風の下流側に位置する隙間から家の中の空気を吸い出す」という現象を起こします。

これが庄内地方では、冬の風の強いときに、俗に言う「隙間風で暖気が引っ張られて、寒くて!」と重ね着をしたりする事は、誰しもが経験していることだと思います。従って、実際の自然換気とは、風向きが変われば、家の中の隙間風の流れ方向も変わる為、風向きが変わる毎に「上流側の隙間から外気が流入し、下流側の隙間から内気が流出する」という現象を繰り返すことになります。
このため自然換気による家の中の気流の流れ方向は、常時一方向ではないのです!壁際の空気を除いて、大半の家の中の空気は、風向きによって移動することはありません!

「自然換気」は、住宅換気としては役に立たないばかりか「計画換気」の足を引っ張ると言うことになってしまいます。もう、賢明な方は、お解り頂けたかと思いますが、「計画換気」は吸気口から排気口(排気レジスター)迄の空気の流れを一定方向に流れるように決めて設計を致します。

それが、隙間がありますと隙間風により室内の空気質を乱し、設計通りの「計画換気」ができなくなってしまうのです。(FPパネルを作っている工場を見学しますと、今まで述べさせて頂いたことが、瞬時にご理解頂けるブース(ツール)があります)

一口アドバイス
高気密ほど息苦しい住宅になるので、気密はほどほどの中気密がベターですよと言うセールスマンがいるいるそうですが、それは間違いです。高気密な住宅ほど設計通りの「計画換気」ができますので、間違いないように、注意をして下さい。

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